Z世代がモチベ爆上がりする「任せ方」

「全部任せる」ではなく「挑戦機会を作る」

若手社員を伸ばすために「任せて育てる」という考え方は定着しています。ですが、単に「じゃあ全部任せるね」と丸投げするのは逆効果。特にZ世代は「放置」と「信頼」をしっかり区別していて、サポートなく丸投げされると「見捨てられた」と感じやすい傾向があります。重要なのは、若手が自分の力を発揮しつつ「挑戦してみよう」と思えるちょうどいい任せ方です。

本記事では、Z世代のモチベーションを引き出すための任せ方を、3つのステップに分けて紹介します。

ステップ①:得意分野から任せる

任せ方の最初のステップは、若手の「得意」を活かすことです。いきなり苦手分野を任されると萎縮してしまいますが、得意分野なら自信を持って取り組めます。

例えば次のように、強みを活かした任せ方が効果的です。

  • 資料作成が得意な若手には「次の会議用に企画案の図解をまとめてみて」と依頼する
  • SNSが得意な若手には「イベントの広報案を考えてみて」と振ってみる
  • 人前で話すのが得意な若手には「新人向けの説明役をお願い」と発表の場を任せる

こうした依頼は「自分の強みを評価された」という実感につながり、若手が主体的に動きやすくなります。任せる第一歩は、本人が成功体験を積みやすい分野から始めることがポイントです。

ステップ②:失敗許容の範囲を明確化

任せる以上、若手は挑戦の中で失敗も経験します。そのときに「どこまでが許されるのか」が見えないと、不安で行動できなくなってしまいます。だからこそ、上司が「ここまでは試して大丈夫」という枠を示すことが大切です。

例えば、

  • 「最初の企画案は多少まとまってなくても大丈夫。まず形にしてから一緒にブラッシュアップしよう」
  • 「誤字やレイアウトの細かい部分は気にしなくていいよ。全体の流れを意識して作ってみて」
  • 「まずは5件アポイントを取ってみよう。失敗しても次の改善点を一緒に考えればいいから」

といった声かけをすれば、「失敗しても挑戦していいんだ」という安心感が生まれます。枠組みの中でのチャレンジだからこそ、若手は萎縮せずに力を発揮できるのです。

ステップ③:成果共有の場を作る

任せっぱなしにして終わるのではなく、成果を振り返り「みんなで見える化」することも重要です。達成感を共有することで、次の挑戦へのモチベーションが生まれます。さらに、成果を共有する場は、他のメンバーにとっても学びの機会になります。「あのやり方は自分の仕事にも活かせそう」と気づきが広がり、チーム全体の成長につながるのです。

具体的には次のような工夫が効果的です。

  • チームミーティングで成果物を発表してもらう
  • 上司が「この部分が特に役立った」とチーム全体に伝える
  • 成功事例を社内ツールで共有し、本人の努力を可視化する

成果を認められる場があることで「任せてもらってよかった」と実感でき、次の挑戦にも積極的になれます。

まとめ:任せ方は信頼のメッセージ

任せることは単なる業務分担ではなく、「あなたを信頼している」という強いメッセージです。Z世代にとってモチベーションが爆上がりする任せ方とは、

  • 得意分野から任せて強みを活かす
  • 失敗の許容範囲を明示して挑戦を促す
  • 成果をきちんと共有し、評価を見える化する

という3つのステップに集約されます。任せ方ひとつで、若手は安心して挑戦できるかどうかが決まります。上司の関わり方次第で、彼らの成長スピードも定着率も大きく変わっていくのです。

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