「昔はこうだった」型指導は逆効果
職場で若手を育てる立場になると、つい自分が新人だった頃を思い出して「私たちの時代はこうだった」と伝えたくなるものです。ところが、Z世代にその言葉はあまり響きません。むしろ「今の時代と合っていない」と受け止められ、やる気を失うきっかけになってしまうケースもあります。
Z世代は幼い頃からインターネットに触れ、情報や価値観の多様性の中で育ってきました。そのため「一つのやり方を押し付けられる」ことに強い抵抗感があります。では、どんな指導が逆効果となりやすいのでしょうか。ここでは代表的なNG指導3つをご紹介します。
NG①:精神論のみ
「気合いで乗り切れ」「とにかく頑張れ」――。昭和の時代にはよく使われた励まし方ですが、Z世代には響きません。彼らにとって精神論は「具体性がなくて空虚」に聞こえがちです。
もちろん、粘り強さや根性が必要な場面はあります。しかし、それを伝えるには「なぜ今、頑張る必要があるのか」という背景をセットにすることが大切です。単なる精神論ではなく「この経験を積むことで将来どんなスキルが身につくのか」を説明することで、若手は前向きに挑戦できます。
NG②:理由のない命令
「とにかくやれ」「言われた通りにしろ」という指示もZ世代にとってはストレスの大きな要因です。幼少期から「なぜそうなるのか」を検索して調べてきた世代にとって、理由のない命令には納得感を持てません。
実際、職場で「やらされ感」が強まると、モチベーションが低下し離職につながるケースもあります。Z世代は合理性を重視するため、仕事の目的や意図をきちんと説明すれば、むしろ積極的に取り組んでくれます。単なる命令ではなく「この業務は〇〇の準備で必要だからお願いしたい」という一言を添えるだけで理解度は大きく変わります。
NG③:全員同じ指導
Z世代は個性を尊重する価値観を持ち、多様性の中で育ってきました。そのため「全員同じやり方で育てる」指導は逆効果になりがちです。
例えば、同じ新人研修であっても、座学より実践で覚える方が得意な人もいれば、逆に理論を先に理解した方が安心できる人もいます。にもかかわらず「全員一律に同じカリキュラム」を押し付けると、Z世代は学びのスピードの違いを不公平に感じやすくなります。
一人ひとりの得意・不得意や性格を把握し、可能な範囲で柔軟に対応することが求められます。指導する側にとっては手間に思えるかもしれませんが、個別対応の積み重ねが信頼関係を育み、長期的な成長につながります。
代替案:背景説明+選択肢提示
では、Z世代にはどのように指導すればよいのでしょうか。ポイントは 「背景説明」と「選択肢提示」 です。
背景説明とは、業務の目的やその意義を具体的に伝えること。「この作業はお客様対応の土台になるから重要なんだ」「今は基礎練習に見えても、後で大きなプロジェクトで役立つ」といった説明があると、若手は納得して動けます。
さらに選択肢を提示することで、自分で選んだ感覚を持たせることも有効です。「このやり方とあのやり方、どちらがやりやすい?」と問いかけるだけで主体性が引き出されます。押し付けではなく、共に考える姿勢がZ世代のやる気を引き出すのです。
まとめ:納得感がないと行動しない世代
Z世代は「指示に従うのが当たり前」という価値観では動きません。精神論や理由のない命令、全員同じ扱いは逆効果です。彼らが行動するのは、自分なりに納得感を得られたとき。そのために必要なのは「背景を説明し、選択肢を与える」というコミュニケーションです。
若手を育てることは簡単ではありませんが、ポイントを押さえれば確実に力を伸ばしてくれます。
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